雑語

作画演出メモ

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』第8話「ひかり、さす方へ」

 「孤独のレヴュー」。そう銘打たれ開演した舞台に立つ2人の少女は、その瞬間、あるいは孤独でした。

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 “運命の約束”を胸にロンドンへ渡り、そこでキラめきを失ったひかり。それでも、自らのすべてを奪ったオーディションへと再び身を投じたのは、胸に残ったキラめき━━その残滓の光に導かれてのことでしょう。なぜならば、それこそが彼女の“運命”なのだから。

 

 同ポジションで反芻される舞台。それは、大場ななというキャラクターを通じて「再演」と対峙するひかりの立場を克明に描き出します。

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 同じレイアウト、同じ景色。でも、その胸に宿る気持ちは確かに違っていた。同じ脚本、同じセリフ、同じ配役であったとしても、同じ舞台であることはありえない。

 

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 かつて、ひかりが華恋を引っ張り上げて見た景色。そして、華恋がひかりに手を差し伸べて見た景色。その2つの景色は、見た目には同じであっても、きっと違ったものであったはずです。

 いつか見たあの景色を見たいんじゃない。華恋と2人で同じ舞台に立ち、そして同じ景色を見ること。そしてそのためには、もっともっと光り輝かなくてはならない。華恋がそうであるように。

 

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 そして彼女はキラめきを再び生み出し、華をひらかせ、第二幕が幕を開け、想定線を超えたのです。

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  華恋との“運命”をその手に呼び戻し、もはや「孤独」でなくなった彼女が大場ななを圧倒するのは、このレヴューにおいてある意味で必然といえました。

 

 しかしその運命は、華恋とひかりがオーディションで戦う未来をも意味します。

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 ポジション・ゼロに打ち込まれた剣は、楔のようでもありました。

 

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